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髭本 亘; 横山 淳*; 伊藤 孝; 鈴木 泰雅*; Raymond, S.*; 柳瀬 陽一*
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 119(49), p.e2209549119_1 - e2209549119_6, 2022/11
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Multidisciplinary Sciences)量子臨界点近傍においては様々な量子状態が出現し得る。特に非通常型の超伝導の対形成には量子臨界揺らぎが重要な役割を担っているものと考えられている。本論文ではミュオンと中性子を用いて観測したCeCo(InZn)の超伝導状態について報告している。=0.03付近から超伝導状態において磁気秩序が発達する様子が観測され、量子相転移が起こっていることを示している。さらにその転移点において超伝導磁場侵入長の増大が見られており、これらの結果は量子臨界性と超伝導電子対形成の強い相関を示している。
綿貫 徹; 水牧 仁一朗*; 河村 直己*; 渡辺 真仁*; 新田 清文*; 田中 幸範*; 石政 勉*
no journal, ,
b-Au-Al準結晶は圧力・磁場制御なしに量子臨界点上に位置する物質であり、その量子臨界現象には価数揺らぎが関わることが指摘されている。我々は、低温磁場下でのYb価数についてX線吸収分光(XAS)法を用いて精密評価を行ったところ、価数揺らぎの理論で予測されるような価数の磁場依存性の異常を観測した。
徳永 陽
no journal, ,
ウランを含む遍歴強磁性超伝導体UGe2, URhGe, UCoGeでは強磁性と超伝導がミクロに共存する。このことは強磁性揺らぎを媒介としたスピン三重項超伝導の存在を直感的に示唆している。ウラン系の遍歴強磁性超伝導は、磁気揺らぎによる超伝導のメカニズムを実験的に検証する格好の舞台を与えており、低エネルギーの磁気揺らぎを高精度で観測できるNMRはその最も有力な測定手法となっている。講演では、URhGe単結晶でのNMRの結果を中心に、URhGeとUCoGeという2つの超伝導体の比較を行い、強磁性揺らぎと超伝導について議論する予定である。
髭本 亘; 伊藤 孝; 横山 淳*
no journal, ,
2つの相互作用が拮抗した電子系において、その基底状態は圧力や元素置換など温度以外のパラメータを変えることで制御が可能な場合がある。このような絶対零度で生じる相転移は量子揺らぎが重要な役割を果たしている。重い電子系などの強相関電子系物質で見られる超伝導ではこのような量子揺らぎ、特に磁気揺らぎが重要な役割を担うものと考えられるが、超伝導状態で微弱な磁性を調べる必要があることなどからスピン状態の直接的な観測は極めて困難である。ミュオンスピン回転緩和(SR)法は微弱な磁気的状態をゼロ磁場で捉えることが出来るため、超伝導に埋もれた磁性を研究できる有力な手法である。我々はJ-PARC-MLFのミュオン実験施設において、SR法を用いて重い電子系CeCo(InZn)の超伝導状態の磁気的状態を調べた。その結果Zn置換量3%程度以上で超伝導状態において磁気秩序が置換量に対して2次転移的に発達する様子が観測され、そのZn濃度近傍に量子臨界点にあることが示唆された。さらにその転移点に向かって超伝導磁場侵入長の増大が見られた。これらの結果は超伝導電子対の形成に磁性が強く影響していることを示している。